客人日記

どんどんたのしい

颱風 Ilford PAN F 前編

今月4日、颱風21号が日本列島を襲つた。

猛烈な風が人々の安寧を奪つた。

その最中、私はカメラを持つて、この歴史的瞬間を撮影しに飛び出した。


f:id:penpengrass:20180914122226j:image

 

我が家の瓦がぴゆんぴゆん飛ぶ中、私は家を飛び出した。レンズは3.5cm f2.5を取り付けた。


f:id:penpengrass:20180914122440j:image

 

家を出て直ぐ様、雨が降り出した。雨粒が痛い。


f:id:penpengrass:20180914122602j:image

 

この世の終はりかとも思へる惨状だつた。


f:id:penpengrass:20180914122804j:image

 

広い空き地の横を通つてゐるとき、ゴオと途轍もない轟音がした。


f:id:penpengrass:20180914122955j:image

 

見ると、直径7尺、高さ2丈はあらうかといふ竜巻が此方へ向かつてきた。思はず、電信柱にしがみついた。

竜巻はフエンスを薙ぎ倒し、小石を巻き上げ私を飲み込んだ。身体が吹き上げられ、小石が背中や後頭部に叩きつけられる。痛い。


f:id:penpengrass:20180914124409j:image

 

私は命辛辛或る工場の軒先に逃げ込んだ。時計が落ちて壊れてゐた。


f:id:penpengrass:20180914173304j:image

 

写真を撮りながら、何だか可笑しくなつてきて、一人ケタケタ笑つてゐた。死ぬやうなスリルとサスペンス。まう楽しくて仕方がなかつた。

京都鉄道博物館 運転台 CineStill 50D

C51 239で撮りすぎた。

あとはC59とD52なんだけど、どつちがどつちか分からない。


f:id:penpengrass:20180907025102j:image

 

たぶんC59


f:id:penpengrass:20180907025207j:image

 

これもたぶんC59。ブレてる。


f:id:penpengrass:20180907025348j:image

 

これはたぶんD52。

露出ミス。でもまう限界だつたんだ。いや、言い訳はなしだ。


f:id:penpengrass:20180907025507j:image

 

暗い。まう少し明るいと良いのにな。

デジタルだと問題ないのかな。

さうなると今話題のNikon Z、欲しくなるな。Dfでもいいか。

デジタルカメラ、一台くらひ持つてゐても良いやうには思ふけど、使ひこなせないのは目に見えてゐる。それにRAW現像とか面倒臭すぎ。やめやめ。


f:id:penpengrass:20180907025733j:image

 

たぶんC59


f:id:penpengrass:20180907030238j:image

 

最後にまたC51を。

 

ミュージアムショップで色々買つて、外へ出ると土砂降り。でも、気持ちは何となく来た時よりも、軽くなつてゐた。少し、名残惜しかつたけど。

京都鉄道博物館 運転台 CineStill 50D

転車作業を見たあとは、一寸ぶらぶらしてから運転台を撮影することにした。


f:id:penpengrass:20180907023342j:image

 

点検整備にあたる方々が常駐してゐる。本当に嬉しい限りだ。蒸機は手間がかかる。だからこそ、生き物のやうに躍動するのだ。


f:id:penpengrass:20180907023601j:image

 

蒸機時代末期にも、かういふ風景が見られたのだらうか。


f:id:penpengrass:20180907023705j:image

 

大型蒸機は大型蒸機で恰好いい。今日は動いてゐるところは見れなかつた。


f:id:penpengrass:20180907023854j:image

 

先ずは、一番好きなC51 239から。


f:id:penpengrass:20180907024240j:image

モケット。モケットつて語感が好き。


f:id:penpengrass:20180907024304j:image

 

暗くて二重像が見にくい。しかも1/8の2くらひなので、息を止めないとブレる。


f:id:penpengrass:20180907024508j:image

 

5cm f1.4だけど、最短付近で開放ぢやピントが無くなるから......


f:id:penpengrass:20180907024623j:image

 

古いタイプの蒸気分配箱。こつちのはうがゴチヤゴチヤしてて好き。


f:id:penpengrass:20180907024748j:image

 

ふん!

息を止めて、気合を入れる。それでもブレる時はブレる。

京都鉄道博物館 転車作業 CineStill 50D

気付けば、スチーム号の最終便の時間となつてゐた。


f:id:penpengrass:20180907021931j:image

 

ウメテツかわいい。


f:id:penpengrass:20180907022030j:image

 

雲行きが怪しくなつてきた。転車作業が始まる。


f:id:penpengrass:20180907022122j:image

 

小柄なC56。欲しい。


f:id:penpengrass:20180907022231j:image

 

子供連れでない、若い女性もゐた。蒸気機関車の魅力をもつと沢山の人に知つてもらひたい。きつと君も惚れるはずさ、あの真黒い生き物に。


f:id:penpengrass:20180907022547j:image

 

流し撮り。といへる程流れてゐない。横走りシヤツター故か。


f:id:penpengrass:20180907022723j:image

 

ゆつくりと車庫へ。やつぱり流れない。


f:id:penpengrass:20180907022809j:image

 

人は上手くブレて呉れるんだけどね。


f:id:penpengrass:20180907022859j:image

 

小柄ながら、逞しい足回りだ。生きてゐる感じがする。躍動感といふか、生命感といふか。

京都鉄道博物館 斎藤さん CineStill 50D

蒸気機関車を磨いてゐる方がゐらつしやつた。撮影とブログ掲載の許可を頂いて、その姿を撮影させてもらつた。


f:id:penpengrass:20180907020049j:image

 

カマはC53 45。


f:id:penpengrass:20180907020202j:image

 

一番好きなナンバープレート磨きの作業は、Velvia50を詰めたFEで撮つたので、掲載は亦今度となる。


f:id:penpengrass:20180907020355j:image

 

良い写真が撮れたらプリントして持つて来ます、とは言つたものの、下手さは隠しやうがない。困つた。


f:id:penpengrass:20180907020545j:image

 

とても良い被写体なのに、上手く表現できてゐない。表現したかつた感じと違う。


f:id:penpengrass:20180907021030j:image

 

これが唯一、理想に近い。でも一寸ブレてゐる。ここぞといふところでやらかす。


f:id:penpengrass:20180907020711j:image

 

人を撮り慣れてゐないのが丸わかりだ。これでは申し訳ない。リバーサルの方に賭けてみるか......


f:id:penpengrass:20180907021313j:image

 

最後に良い笑顔を頂いた。撮られ慣れてゐる方と、撮り慣れてゐないカメラマン。

精進せねば。

Contax I

購入してすぐ、オーバーホールに出したコンタックスが帰つてきた。


f:id:penpengrass:20180910214527j:image

 

この佇まひだけで一杯やれさうだ。渋すぎる。

 

帰りを待つ間も、Sonnar 5cm f2のフードを探し求めてゐたが、まだ見つからない。今暫くは、Nikkor 5cm f2のフードで代用しやう。

動作は軽く、レンズはクリアになつた。

肝心の高速シャッターは如何に。

とりあへずTri-X 400を詰めてみた。

京都鉄道博物館 CineStill 50D

近所をうろうろしたあと、私は京都鉄道博物館へ向かつた。


f:id:penpengrass:20180907012359j:image

 

辛いとき、悲しいとき、心細いとき、悩んだとき、不安なとき、何かを忘れたいとき、別に何でもないときでも、ふと私はここへ来る。大好きな蒸気機関車に囲まれて、時を忘れて夢中になれる。


f:id:penpengrass:20180907012444j:image

 

今回は、写真を撮らうと思つて来た。今日はアンダーで攻めるのだ。


f:id:penpengrass:20180907012658j:image

 

私としては、かなり攻めた。


f:id:penpengrass:20180907012758j:image

 

ギラリ。攻めろ。


f:id:penpengrass:20180907012850j:image


f:id:penpengrass:20180907012921j:image


f:id:penpengrass:20180907012941j:image


f:id:penpengrass:20180907013001j:image

 

C51愛。

攻めに攻めた。CineStillはしつかり喰らひついてくる。良いフイルムだ。

C51(18900)は狭軌鉄道の蒸気機関車として、最高の性能を目標として設計された機関車だ。1750mmのスポーク動輪、優美なフオルム、お召し列車を数多く牽引した、気品漂う存在感、初代超特急つばめを牽引した栄光。日本が世界に誇るべき美しい蒸気機関車だ。


f:id:penpengrass:20180907013209j:image

 

あゝ!ゴーストぢやないか。こんな目立つ所に!


f:id:penpengrass:20180907013254j:image

 

攻め過ぎた。


f:id:penpengrass:20180907015204j:image

 

今はスチーム号として活躍してゐる、C56 160の姿も見れた。ついこの間まで、本線を駆け巡つてゐたカマは、生き生きとしてゐた。


f:id:penpengrass:20180907015453j:image

 

数奇な運命の下、一度も車籍を失はずC57 1と共に現役を貫いてゐる160号機。だうなるのかは知らないが、だうか、何時迄も生き抜いて欲しい。