客人日記

どんどんたのしい

日常 Leica M3 その2

お昼編。


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ズマロンの写りには感動する。

影の微妙な濃淡や質感をしっかり描き出してくれる。


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秋になると太陽が低くなってくるので思わぬところから光が差し込む。


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影はいいものだ。


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夕方になると影は長く伸び、冷たい風が吹きはじめると日毎、秋の深まりを感じる。


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ゆき交う人々の服も、地味な色が多くなってゆく。


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夏ほど強すぎない陽射しが、柔らかく、優しく、九十九神たちの声を彫り出す。


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ふらりふらり。

たのしいものを探して、私は歩く。

日常 Leica M3 その1

Leica M3と歩く夜の大阪駅


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エスカレーターは乗るのも見るのも好き。


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フィルムはEktachrome E100。

いつものプロビアなら緑っぽくなるけどエクタクロームは青っぽくなる。


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レンズは新しい仲間、ズマロン 35mm f2.8。

それにしても素晴らしくよく写る。


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たのしい。


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とてもたのしい。


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エスカレーター特集みたいになってしまった。

トタンより愛を込めて

先日、giiさんと堀江辺りを撮影していた時、「トタン特集をしよう」という話に。

というわけで、これまで撮った数々のトタンから選りすぐりの美トタンをお送りする。

 

giiさんのブログはこちらから。

https://profile.ameba.jp/ameba/giiphoto

 


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何処にでもあるトタン。

波形の凹凸が独特の光を反射する。


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トタンに落ちる影もなかなかたのしい。


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いろんな色があるのもたのしい。


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簡単に手に入る材料だから、いろんな表情を見せる。

錆び、加工痕、たわみ、支えの柱があったり、釘が飛び出てたり。


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誰も気にも留めないけど、そこにじっと佇み、雨風に耐え、人の営みを支えている。


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そんなトタンの美しさを私は知っている。

そんな美しさが私にとってはたまらない幸せなのだ。


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誰もが足を止めて見るようなものは、大抵私にとって猥雑だ。

誰も気付かないところに美はあるのだ。


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私はカメラとモチーフがあればそれでいい。

それ以上は何も要らない。

室生寺 Canon F-1 その4

半袖でも汗ばむ奥の院への道。


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風が少し冷たくなってきて、爽やかな午後だったことを覚えている。


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少しずつやってくる秋の気配。


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まさに返景深林に入り、また青苔の上を照らす、といった趣き。


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奥の院で引いたおみくじはいつも通り凶。


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下りてきた頃には、陽は少し陰ってしまった。


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女人高野、室生寺

室生寺 Canon F-1 その3

ありゃー撮ったはずなのに無いなーと思っていたら、どうやら現像に出し忘れてたらしく、鞄の底から出てきたProvia


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どことなくいつもとテイストが違う。


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何かが違う。


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撮ってるときは、なんだかふわーふわーとしてやたらとレリーズが軽かった。


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異常に寄った写真が多い。

しかも絞り込んで。


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もはや何を撮っているのか。


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でもそういう時がたまらなく好きだ。


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何かを見ている。ちょっとクスッとくるようなやつ。

でもそれが何なのかわからない。

わからないうちに、いつの間にか、小気味よいレリーズ音が響く。

仕上がりを見ても、わからないまま。

でもちゃんと写ってる。ちょっとクスッとくるようなやつ。

日常 Leica M3 その2

少し肌寒い夜。

Closing Time を聴きながら。


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あっという間に時は過ぎる。

俺は55年製のライカをぶら下げて歩く。


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妙に心地がいいんだ。

ああ、生きてるって感じがする。

わかるだろ?


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ゆっくりと夜が更けてゆく。

幸運の女神と一緒なんだ。


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人波、明かり、俺はただこの景色を眺めてる。


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もう少しこうしてたいんだ。

なあ、わかるだろ?


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俺の55年製ライカ

日常 Leica M3 その1

買い物がてら、大阪駅周辺をライカと歩く。


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大好きなエスカレーター。

歩いてないのに上がったり下がったりするから楽しい。

ゆっくり動くのもいい。


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大阪駅にはたくさんエスカレーターがあるから好きだ。ちょっと人が多すぎるけど。


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Keith JarrettのThe Melody At Nightを聴きながら、しっとり歩く。

優しい孤独。


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ブライトフレームはふらりふらりと辺りを舞い、ピアノの音を瞬かせながら、時折シャッターがおりる。

パーカーのポケットに突っ込んだフィルムがころころとぶつかりあう。


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ピアノの音も、レリーズの音も、誰かの笑い声の中に静かに溶けてゆく。

レンズはなるべく少ないほうがいい。

それだけ心の距離が縮まるから。


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忙しない時間の中で、雑踏は音楽となって私の世界になる。

額と手のひらから伝わるレリーズの感触だけが、現実と私との狭間を繋ぎ留めている。

無口なライカ。そっと手の中に。