客人日記

どんどんたのしい

コンデジ日和

インケツである。

雑費の引き落としがあるのをすっかり忘れていた。

どうにもならないので、過去にコンデジで遊んだときの写真を出してこようと思う。

丁度いい機会だ。


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私の写真はよく、「わからない。」と言われる。


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これが結構堪える。


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批評は何ともないのだが、わからない、だけはどうしようもないのでとてもつらい。


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見てわからなかったら、どう言葉を尽くしたところでわからない。


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私の写真は、私のたのしいコレクションなのだ。

人様の邪魔にならぬ様、日陰に暮らす私が集めた、ささやかなたのしみ。


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何をやってもうまくいかない。裏目に出るばかり。

台所の隅にでも引っ込んでいようか。

神戸ぶらり Speed Graphic 4×5

ゴッホを観に行ったついでにスピグラをぶら下げて神戸をぶらり歩いた。

フラッシュも無く、シノゴリバーサルを手持ちで撮るなどという酔狂な者はそう居ないと思う。

私としても実験の意味合いが強い。

 

フィルム原版をコンデジで撮った。


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ある程度の距離で絞れるなら大丈夫、でもf16でこの被写界深度。おーこわ。


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もうね、ピントが無い。あまあま。

1/25だったので、ブレてはない、と思う。

この大きな原版フィルムで鑑賞すると、独特の雰囲気に包み込まれる。

むしろもう絵に近い。


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さすがに1/5ではブレてる。とんでもない気合いが要りそうだ。

 

結果としては、コストはかかるがとてもたのしい。

必然的にレリーズ数は減るので、ランニングコストとしては35mm、中判ともとんとんなんじゃないかと思う。

思うだけ...。

 

やっぱり三脚を据えてどっしりがっつり撮るべきなんだろうな、と思いながらもしばらくは4×5手持ちで遊んでみようと思う。

日常 Leica M3 その2

私のコレクション。

 

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最近ブログを更新するのが億劫になってきた。


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というのも、自分の写真があくまで個人的なものであることを強く意識するようになってきたから。


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自分で撮った写真はもはや自分の一部とも言えるので、それを無闇に衆目に晒すことに、抵抗を覚え始めたのである。


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おもしろいなって思ったものを、ちょっと整理して撮っておく。自分が何を見たのか、何を感じたのか。覚書みたいなものだ。


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作り込んで、コンテストに出して、個展をやって。そういうのじゃなくて、ただの作業。


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自分がおもしろいと思ったもの、好きなもの。それらを集める作業。意味はないし目的もない。でもライフワーク。


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もちろんカメラも写真も好きだ。とっても。

でも、他人見せたくない気持ちがふつふつと湧いてきた。私のコレクションだから。

日常 Leica M3 その1

先週、修理上がりのスピグラとフジカをぶら下げて、大阪駅前辺りをぶらついた。

結果は芳しくなかったので、もっと訓練せねばなるまい。

大判や6×9ではどうも欲張りすぎていけない。


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やはりLeicaは良い。


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同じようにスピグラやフジカを使いこなせればいいのだが。


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電柱コレクション。


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黄色のしましまが良い。


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あえてしましまを写さない。


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ああ、また迷い始めている。

所感

先週、薬が増えた。

こいつが効果覿面なようで、色々なアイデアが次々浮かび、吸収、創作に於いてやりたいことが増え、あらゆる分野に手を伸ばしている。

どうやら私はずっと抑うつ状態にあったようだ。無気力や倦怠とは殆ど無縁となった。いくら寝ても眠いっていうのは、実は異常だったのか。ただ疲れているだけかと思っていた。

自分の性格の一部と思っていたものが、薬で改善するとは、不思議な気分だ。


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しかし、ブログの更新は怠っていた。未現像のフィルムも溜まっている。

あれやこれやと忙しい。


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そして、人との交流は殆ど絶っている。

展覧会や画集、小説のほうがより多くのものを私に与えてくれる。

これが私の本来のあり方なのだろう。


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時折、絵も描いている。


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思いのまま、好きな色を作ってうにゃうにゃやっている。

所謂アウトサイダーアートというやつだろうか。


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写真は中判や大判にややシフトしつつあるが、35mmは更に自由度を高めようと色々試している。


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ああ、この色。こういう色が好き。

人は色彩の中で生きている。色魂というものもある。

 

本も色彩を意識しながら、川端康成なんかを読んでいる。繊細な色彩を持った文章はまた、心を豊かにし、創作の意欲を掻き立てる。


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色彩。

ああ、私はなんて様々な色彩に囲まれて生きているんだろう。

私は今、とても嬉しい。


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私の前には、善も悪も無い。

色彩。ただ色彩だけが、私の周りをたゆとうている。

その中で、私は好きなことをやる。ただやる。

全ては私が決める。

私は今、とても嬉しい。

具象、禅、調和

写真とは禅である。


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禅とは全である。

個が個であることを超越し、全てを可能とする。


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論理はもはや何をも為さない。


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具象を超えた具象に、私は全てを見る。


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私はファインダーの向こうに、見たいものを何でも見ることができる。


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調和である。


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極限までたわめられた力の拮抗が一閃したとき、成就される。


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調和の僅かな揺らぎ。

その先にはただ漠然と混沌があるのみである。

渾身の一枚 室生寺 五重塔

色褪せた帽子、ドカジャン、作業着、ぼろぼろのスニーカー。

首から下げたトプコンREスーパー、肩にはフジカG690。鞄の中にはスポットメーター、CCフィルター、目一杯のフィルムと一緒にスピグラが入ってる。反対の肩に三脚をたすき掛けにして、小雨に当たらないよう煙草をふかす。

相手は強敵だ。自然と眉間に皺が寄り、脚は一歩一歩、力がこもってくる。

谷間から霧が音も無く流れ、冷たい雨だけが漫然と囁いている。

傘も差さずに、私はただ足元を睨みながら歩を進めた。私は緊張していた。

 

濡れた石段を上った。空気が肌を刺す。少し冷えてきたようだ。

本堂の脇を曲って、五重塔は姿を現した。

私は霧の中に屹立するその塔を睨みながら、対決の準備を始めた。

静かな威圧が私を抑え込もうとしている。

三脚を立てた。フジカにフィルターをセットした。シューを取り付け、ファインダーに目が届くところ、目一杯までエレベーターを上げた。

上から押さえつけるように、先生の言葉を反芻しながらアングルを調整し、ピントを合わせる。

スポットメーターを覗いて細かく露出を見、決定する。集中力が高まり、僅かな風、露出の変化をも感じとる。準備は整った。

レリーズを握りしめ、五重塔を睨みつける。強い殺意にも似た、強烈な情念が高まってゆくのがわかる。

向こうから霧が流れてきた。人も居ない。ここしかないだろう。

霧の流れがだんだんと遅くなる。風は殆ど止み、雨の音も次第に聞こえなくなる。

ここに、五重塔と私だけが居る。

互いをじっと睨んでいる。

秒針が止まった。私はレリーズを押し込んだ。


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その昔、写真は魂を抜くと云われた。

その通りだと思う。

写真は魂のやり取りだ。命のやり取りだ。

命懸けでなければ、何事も面白くはないだろう。

己の魂を思い切りぶつけなければ、何も応えてはくれまい。