客人日記

どんどんたのしい

日常 TOPCON RE SUPER その2


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ひとりで撮影をするとき、Kieth JarrettのKöln Consertをよく聴く。


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異常なまでに集中力が高まる。

誰のものでもない、禅的世界に没入していく感じ。


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張りつめたピアノの音が、ぽつりぽつりと雨のように響いては消えてゆく。


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その瞬間、その瞬間が全てと繋がっているような、瞑想のような気持ちの中でシャッターを切る。


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この世界に、自分だけがただひとり漂っているような、そんな気分。

日常 TOPCON RE SUPER その1

この日曜日、私はさかなつりに出かけた。


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初夏の陽射しに日陰者の肌は爛れるのだ。

妹の日焼け止めを拝借した。


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風が些か強く、アタリは取りにくかった。

鈎も交換したいのだが、予備が無い。

何度か行ったことのある釣り具屋が潰れていた。


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草の匂い、水の匂い、餌の匂い、魚の匂い、汗の匂い、日焼け止めの匂い。

ああ、夏が来たんだな、と。


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昼過ぎからの2時間ほどで、たなごが10匹、もつごが3匹、ブルーギルも7,8匹釣っただろうか。

道具を仕舞って、土手の上から辺りを見渡しながらふかす煙草がまた、うまかった。


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もちろん、さかなつりの話は写真と何の関係もない。

試写 ベルクハイル

ベルクハイルの試写をした。

100年前のカメラとレンズ、美品だがどう見ても遮光に不安があるロールホルダー、フィルム(乾板)感度10とか25の時代の代物なので、はっきり言ってあまり期待はしていなかった。


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しかし、なんということか。これがよく写っているのである。

自分の目測距離計の精度にも少し驚いた。


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やはり少し光線カブリがある。引き蓋周りだろう。

使ったフィルムが感度400のXP2だったのでその辺は余計にシビアだったのかもしれない。


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思いのほか、1/100や1/50で手ブレしている。慣れないカメラで、ショートレリーズを付けているからだろうか。持ち方は検討の余地あり。サイズの合うフードを探す必要もあるな。


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町中や観光地なんかでハッセルやライカニコンなんかのフィルム機は度々見かけるけど、大判やこのテのカメラは今まで見たことがない。


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聞くところによると、結構愛好家は居るらしい。本当かなぁ。


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VPKとか欲しくなってきちゃった今日この頃。

日常 Nikon A900

毎年春先と晩夏は体調を崩す。

というより、情緒不安定になる。

今年はなんとか薬無しで乗り切りたい。

酒も睡眠も、今のところコントロール出来る範囲にある。金遣いは......少し大目に見よう。

心療内科というやつはもう懲り懲りなのだ。


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私はひとりが好きだ。

誰にも触れられたくない部分がある。

ひとりなら絶対安全なのだ。

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誰かに分かって欲しい気持ちはあるんだけど、分かられると困る。

なんというか、そこがなかなか辛いのだ。


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私にとって最も大切なものは、筆舌に尽くせぬ「感覚」なのだ。

耳をすませばそこここから聞こえる九十九神たちの声。


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この声を色んな人に聞いて欲しい。けれども聞こえてしまっては困る。

私の大切な、秘密の宝箱だから。


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九十九神たちの鼻歌だろうか。


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私には私の世界があって、そこにはやっぱり私しかいないのだ。

ベルクハイルがやってきた

1914年発売、世界最古のカメラメーカー、フォクトレンダーが誇る名機。

ベルクハイルが私の元へやってきた。


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ヤフオクでビビッ!ときてしまった。

レンズはとても綺麗で、シャッター周りも触った感じでは至って快調。蛇腹もまだいけそう。

付属のロールホルダがちょっと危ないので、早々に探して買い換えた方が良さそうだ。

最終型は1931年発売だそうなので、少なくとも90歳近い。

 

ヘリアー10.5cm f4.5の写りや如何に。

絞り値が4.5,6.3,9,12.5と、とっても分かりにくい。大丈夫かなー?

まあいいや。お山万歳!

日常 Nikon A900

さて、未現像フィルムが溜まりに溜まっている。

よくも近所の散歩だけでこれだけ撮るものだ。

時々、気分次第でコンデジを使う。


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S4、M3、フジカやスピグラをぶら下げて、ポケットにコンデジを入れていくのだが、これがなかなか使わない。


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気付くと充電が切れていて、げんなりする。

うーん。電子機器を常用する気になれないのだ。


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コンデジだけ持って歩くときもあるのだが、大抵後悔する。

ちょっと良いデジカメが欲しかったりはするのだが、情が移ったものがその機能を失うことが怖くて、やはり手が出ない。


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ものに情が移りやすい性格なのだろうか、ものの声が聞こえるのだろうか。

人は煩わしく思うときがあるが、ものはずっと好きだ。


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朽ち果てた人形が落ちていた。普通気付かないような場所だった。空き地の建物の影、排水溝の蓋に引っ掛かっていた。

ズタズタになった服と髪。黒ずんで泥だらけの脚。女の子の人形のようだった。


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私はどうすることもできなかった。

手を合わせて、この人形の心が安らぎとあるように願った。

また、とだけ呟いて、私は去った。

 

九十九神達の声が聞こえてくるような気がする。

靴の底に穴が空くまで

かれこれ一年半ほど履いていた運動靴にとうとう穴が空いてしまった。

それも底に。

ホームセンターで安売りしてた八百円くらいのやつだ。

結構気に入っていたので、同じものを求めてホームセンターへ行ってみたが、なかった。


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スマホを探ってみると、この靴の一番古い記録は2018年10月。


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それから思えば、大変な距離をこの靴と歩いてきた。


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一日に10km以上歩くこともしばしばある私の足と、途方もない距離を共にしたのだ。

さて、どれくらいなんだろうか。


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色んなカメラと色んなところへ行ったが、靴はだいたい同じだった。


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1000kmくらいは歩いたのかもしれない。


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私は大概物持ちの良いほうなので、いつまででも同じものを使っているし、そのほうが心地良かったりする。

フィルムを入れておく巾着など用途は変わってきたが、もう20年ほど使っているらしい。


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ものを大切にしよう。九十九神たちのために。

そして、今週末はスピグラでこの靴を撮ってあげよう。


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そしてまた私は歩くのだ。

靴の底に穴が空くまで。