客人日記

どんどんたのしい

阪堺電車とAires35II

今週の土日は忙殺されていて、どこにも徘徊に行けなかった。大体いつでもカメラを持ち歩く私でも、パチパチ写真を撮るのは憚られるような用事が立て込んでいた。

というわけで、これまで撮った写真を御紹介させて頂こうと思う。

 

私は元々鉄道好きで、鉄道写真から写真の世界に入った。

スナップを始めてから、まずは鉄道を題材にしようと思った。


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古い家と古豪モ166号。

まず白羽の矢が立ったのは天王寺、恵比寿町と浜寺公園を結ぶ、阪堺電鉄だった。

カメラは当時、スナップでよく使っていたAires35II。何故かアイレスで撮ると良い瞬間に出会える気がする。セルフコッキングじゃないから操作は面倒なはずなのに、何故か良い画が撮れる。理屈は全くわからない。

フィルムはPremium400っぽい。

 こういう風景が好き。人と町と鉄道の近さが滲んでる感じがする。


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そのアイレスは友人にあげてしまったので、ちょっと後悔している。こういう柔らかい、曖昧な画が得意なカメラだった。


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レンズはトリプレットで、条件によってはぐるぐるボケる。個人的にぐるぐるボケが好きじゃないので手放してしまったが、今思うと、すごく自然で優しい描写のように思う。45mmという微妙な焦点距離も扱い易かった。


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フィルムはTri-X400。あっと思った瞬間に、居合抜きの如く撮ったカット。曖昧。個人的には気に入っている。人によってはなんのこっちゃって感じだろうと思う。それでいいんじゃないかな、と最近は思う。


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俯くふたり。

こう見ると、アイレスはTri-Xと相性が良かったのかもしれない。レンズシャッターなので、レリーズ音も気にならない。撮ってる自分にだけ、聞こえるようなコチッってくぐもったレリーズ音。これがまた気持ち良かった。


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こういう瞬間に出会えるのが私にとってのアイレス。また欲しくなっちゃうな、アイレス。

 


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待つ人、待たせる列車。

青っぽいファインダーがまた見易くて、薄桃色の二重像も分離がいい。ピント合わせもすんなりできる。ブライトフレームだって、綺麗に見える。

 


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Aires35Vとか欲しいな。コーラルって良いレンズだと思うんだけど。

この覗き見る感じ、ソールライターの影響受けすぎ。モロバレ。


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人と近い、それが阪堺電車の魅力。

 車輌メインは誰かが撮るからいらない。私は我流を通す。


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合うフードがないので、フードは使ったことがない。だけどよく撮れる。

 


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レンズの横に出っ張ってるレバーでレリーズ。独特の使い心地に愛着が湧く、それに気を衒わなくていい、そんなカメラ。ローライ用のレリーズボタンがあると便利になるかも。

今思うと、ツアイスとライツとローライのいいとこどりを狙ったカメラなのかも知れない。あいつがカメラを買ったら返してもらおう。