客人日記

どんどんたのしい

巻向周辺を歩く CineStill 50D

6月17日 日曜日。

前から楽しみにしていた三枝祭を観に、Nikon S4を引っ提げて奈良は率川神社に来た。

三島由紀夫をして、これほど美しい神事を見たことがない、と言わしめたるや如何。

 

お祭りは10時からだと思って来てみたら、10時半だった。それなりの人出でちょっと怖かったが、とりあえず観やすい場所に立った。


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凛とした、美しい佇まいの七媛女(ななおとめ)。


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ゆり姫の後姿には、清廉な神聖が陽炎のようにわきたっていた。

 

神職の方の解説などを聞いていると、ぼちぼち時間に。振り返ると、とんでもない人集りになっている。私は身動きが取れなくなってしまった。

 

うまさけみわの舞が楽しみで、私はここへ来た。写真を撮ろうと思っていたのだが、段々と清明な、神気を帯びた雰囲気が境内を包みはじめ、私は遊び半分でここに来たことを恥じた。

カメラは早々に片付けて、お参りに専念した。

古式ゆかしき儀式、特にうまさけみわの舞は本当に美しかった。写真なんて撮らなくて良かった。神聖で清明な、特別な時間だった。

 

しかし、参拝中、舞のとき、お祓いのとき、いつでも下品なシャッター音が響いていたのには閉口した。御低頭下さい、という神職の方の言葉をも無視し、レンズを向けてはシャッターを切っている人達には、本当に呆れた。

何よりも、この神聖さが踏みにじられ、穢されているようで、本当に耐え難かった。

 

つい愚痴をこぼしてしまった。読んで下さる方に申し訳ない。次へ行こう。

 

お祭りが終わった後、箸墓古墳大神神社へ行こうと思い、電車に乗った。


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車窓には長閑な田園が広がり、少し心も安らいだ。


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巻向駅で降り、箸墓古墳へと向かう。


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まさに日本の原風景というような田んぼの道を、もう夏を感じる陽射しに焼かれながら歩いた。

こんもりとした深緑のかたまりがどんどん近づく。これが箸墓古墳だろう。


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挨拶だけさせて頂いて、今度は山の辺の道を目指して歩く。


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多分これが三輪山だろう。違うかな。


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天気は良かった。じりじり肌が焼かれる。


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桜井線。今は万葉まほろば線だっけか。


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踏切を越えてちょっと行くと上り坂になった。どんどん登る。噴き出す汗。すぐに上がる息。日頃の運動不足を呪った。


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この一枚を撮ったところでフィルムが無くなった。確かVelvia50に詰め替えたと思う。

 

このCineStill 50Dというフィルム、室内やちょっとした暗がりなどのほうが雰囲気が出やすいように思うが、屋外でもまた違った魅力を見せてくれる。光と影だけでなく、質感をも的確に捉えてくれる、そんな風に感じた。