客人日記

どんどんたのしい

颱風 Ilford PAN F 前編

今月4日、颱風21号が日本列島を襲つた。

猛烈な風が人々の安寧を奪つた。

その最中、私はカメラを持つて、この歴史的瞬間を撮影しに飛び出した。


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我が家の瓦がぴゆんぴゆん飛ぶ中、私は家を飛び出した。レンズは3.5cm f2.5を取り付けた。


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家を出て直ぐ様、雨が降り出した。雨粒が痛い。


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この世の終はりかとも思へる惨状だつた。


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広い空き地の横を通つてゐるとき、ゴオと途轍もない轟音がした。


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見ると、直径7尺、高さ2丈はあらうかといふ竜巻が此方へ向かつてきた。思はず、電信柱にしがみついた。

竜巻はフエンスを薙ぎ倒し、小石を巻き上げ私を飲み込んだ。身体が吹き上げられ、小石が背中や後頭部に叩きつけられる。痛い。


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私は命辛辛或る工場の軒先に逃げ込んだ。時計が落ちて壊れてゐた。


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写真を撮りながら、何だか可笑しくなつてきて、一人ケタケタ笑つてゐた。死ぬやうなスリルとサスペンス。まう楽しくて仕方がなかつた。