客人日記

どんどんたのしい

京都鉄道博物館 斎藤さん Velvia50

さて、Cinestill編でも書いたが斎藤さんの写真である。


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ナンバープレート磨き。

 

また来たのか、坊。

ああ、会いに来たよ。


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まるで名役者の着付けというか、化粧直しというか。そういった雰囲気がある。

 

俺はあの超特急つばめを引っ張ったんだ。知ってるか、坊。

知ってるさ、勉強したよ。


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ただでさえ滲み出る風格が、そのひと拭きごとに煌びやかに輝きだす。

 

もう走れないがな。だが、ここの人たちはよくしてくれる。

一度でいいから、見たかったよ。走ってる姿を。


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東海道を疾駆したかつての名優は、今ここで静かに、その威厳と風格を湛えながら、人々に囲まれ余生を過ごしている。隠居と言うのには少し騒がしいが。

 

はは、坊。本当は見えてるんだろ?ドラフトが、汽笛が聴こえるだろ?

敵わないや、そうだよ。今にも飛び出してきそうだ。今もう少し夢を見させてくれないか。

それしかないんだよ。

 

私は頭を掻き掻き、暫くそこへ立ったままだった。