客人日記

どんどんたのしい

ふくろ

私はふくろを持っている。

わりと古いふくろだ。

たくさんの水を貯めこんで、徐々に膨らんでいった。

聞くところによると、このふくろはまだまだ使えるという。百年使った人もあるらしい。

 

何度か壊れて、なおったところもあるけれど、一度壊れてもうなおらなかったところもある。

でもまだこのふくろを使っていようと思う。

 

不便なところはいくつかある。

だいたい丈夫じゃないので、壊れることもしばしばある。

放っておくこともできないので、私は困ってしまう。

丈夫なふくろを見ると羨ましく思ったりもする。

 

このふくろは完全に壊れてしまうと、燃やしてしまうそうだ。

とても古くなるとしぼんでいくらしい。

たくさんいろんなものを詰め込んだ気はするけれど、意外とからっぽに近いのかもしれない。

 

なんとも不思議なふくろだ。

何度か捨ててみたことがある。

でもなんとなくやりきれなくて、また拾い上げる。

そうするたびに、なんだか愛着が湧いてきたりするのだ。

 

何度か壊れて、なおったところもあるけれど、一度壊れてもうなおらなかったところもある。

でもまだこのふくろを使っていようと思う。